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●草分け くさわけ

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 最初に土地を開拓して集落をつくったものあるいはその家の称。クサキリ・シバキリ・キリアケ・クワビラキ・シバオコシなどとも称する。草分けは一つの集落に1戸の場合と数戸の場合とがあり,後者は草分け7軒・芝切り3戸・5軒百姓などと呼ばれるのがそれである。新田開発・隠田経営,あるいは落人伝説など村の開発伝承とも関連し,村で最も由緒ある家として伝統的権威を持続し,また実質的な力を備えて代々庄屋や名主をつとめてきた例が多い。有力な同族団の本家として存在することも多く,屋敷の立地条件や土地利用・水利慣行でも,一般的に優越した権利をもつ。村の氏神のなかには,草分けの者を祀るものもあり,また草分けの家で祀っていた神を,村全体で祀るようになったものもある。村落生活における草分けの家の重要性は,その伝統的権威の稀薄化とともに弱まったが草分けの家が健在である場合には,その伝承がまだ機能していることも多い。