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●グァノ

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 熱帯の乾燥地域の沿岸や島々に堆積した海鳥糞で,窒素・リン酸分に富み,有効な肥料である。19世紀に入って,グァノが肥料として,ヨーロッパで大量に用いられるようになり,はじめは,アフリカ大陸の北西岸から輸入されたが,ペルーの沿岸には,大量の魚が生息し,それを餌とする海鳥が多く,その沿岸や島々には,数十メートルに達するグァノが堆積し,良質で豊富であることが知られるようになったため,1840年ごろからダイナマイトを使って大量に採掘され,ヨーロッパに輸出されはじめた。

 グァノのもたらす利益は,ペルー,とくに一時衰退していた首都リマの繁栄をもたらした。この資源に目をつけたスペインは,1863年に,ピスコ沖のチンチャ諸島を占領した。ペルーはチリと協力の上,1865年にスペインを撃退したが,その戦費のため大きな負債を負うことになった。グァノは,1870年ごろまで,約30年間に900万tが掘りつくされ,現在は,わずかな量が残存するにすぎない。