●勤労観 きんろうかん
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勤労は,憲法27条〈勤労の権利〉のように,労働とほぼ同じ意味で用いられるが,道具を用いて自然物を捕獲・改造する生産という社会的意味において用いられる労働に対し,勤労は主として,個人が自分のつとめとして活動するという個人的意味において用いられる。したがって,勤労に対する考え方「勤労観」は労働に対する考え方「労働観」を,個人としてよりも主体的に受けとめようとしたときに現れる。たとえば『青少年白書』などにおいて,青年労働者に職業をもって働くことの意味を問うているのは,勤労に関する調査である。現代において勤労観が問い直されるのは,オートメーションの導入により,労働者が主導する労働過程が完全に解体され,工程を管理する人たちが,主導する過程に個々の労働者が組み込まれてしまい,働く喜び,働きがいを喪失するという人間疎外が産み出されているためである。〔参考文献〕清水正徳『働くことの意味』1982,岩波書店