●今文学 きんぶんがく
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経学のうち今文の経籍を使用・研究するもの。古文学に対していう。漢初,秦の始皇帝の焚書政策によって失われた儒教の経籍の収集が行われ,経文を師弟父子という形で伝誦してきた学者により,当時通行していた字体,すなわち隷書によって書き定められたテキストが今文である。これに対して孔子の旧宅および民間に所蔵された周代の古い字体である籀文(ちゆうぶん)で書かれたテキストが別に発見された。これが古文であり,この系統の学問が古文学である。学派の特徴として,今文学派は義理を主とし,古文学派は訓話注釈を重んじた。前漢では今文学が栄え,漢の武帝のとき董仲舒らの建議によって儒教経典が表彰され五経博士が置かれたが,用いられたのは今文の経籍であった。しかし前漢末,リュウキン※注1※の主張によって古文学は隆盛に向かい,後漢の鄭玄は古文・今文両学説を折衷したが,以後古文学が優位を占めることになる。清代中期にいたって常州学派が今文学の伝統を継ぎ,清末康有為らは「春秋公羊伝」によって変法を鼓吹した。
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