●金文 きんぶん
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おもに殷・両周(西周〜春秋・戦国)時代の青銅器に鋳込まれた銘文をいう。時代によって字体・内容に相違がある。殷代の金文は,一般に肥筆を多用し,筆勢は雄健であるが,西周期に入るとしだいにその風は失われ,字体は様式化し生気を失う。春秋戦国期には列国の金文が中心となり,字体は各国の地方色を強め,南方の呉越に出現した烏書のように過度の装飾によって判読が困難なものさえ現れる。一方その内容は,殷代の金文は氏族徽号とみなされる図象文字と10干名をもつ父祖を記した短文が大半を占めるが,西周期に入って内容が豊富になり,長文化がすすむ。前期は武功などに対する宝貝の賜与が多く記され,中期は過度的段階であるが儀礼などの諸制度の整備がうかがえる。後期は社会の固定化に伴い官職の任命が主となるが,一方で外敵の侵入・社会問題の発生などが記される。春秋戦国期になると,一部の例外を除いて短文となり,その内容も形式化するようになった。
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