●禁酒法 きんしゅほう
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
1919年に発効したアメリカ合衆国憲法修正第18条にもとづいて,翌1920年に制定された全国的な禁酒のための法令。かねて合衆国では,ピューリタニズムの「節制」もあり禁酒運動や禁酒党が存在しており,1919年までには約半数の州が禁酒を実施していたのが憲法修正をへて全国的に実施をみた。制定者の名をとってヴォルテッド法とも呼ばれる。0.5%以上のアルコールを含む飲料の製造・販売を禁じたもので1920年代の“高貴な実験”といわれた。しかし2,000人程度の取締官では完全に禁止することは不可能で,禁酒反対の世論の強い大都市では密売・密造が行われ,スピーキージー“もぐり酒場”が横行した。そしてシカゴのギャングの親分として名高いアル=カポネがついに酒の営業を独占し,巨万の富を築いた。1933年,禁酒法撤廃の世論が高まり,議会は修正第18条は再修正し,憲法修正第21条を可決して,禁酒法は廃止された。
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