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●金工品 きんこうひん

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 金属工芸品の略称。金属を主材料とした工芸品をさし,金工とも略す。そのなかには二つあって,材質によって貴金属工芸品と普通金属工芸品とあり,加工技術としては鋳金・鍛金・鎚起・彫金などに分かれる。彫金はたがねと鎚で加工する。浮彫・線彫・透彫のほかさまざまな彫がある。象嵌細工・鍍金・七宝のごときもの,鍛造・鋳造・鎚起(打出し)のごときものがある。西洋・東洋・日本とそれぞれ異なる。古墳時代の銅版には中国の影響を受けたと思える透彫鍍金した馬具や冠帽や履がみられる。東大寺正倉院の御物のなかには精妙で格調の高いものも少なくない。密教法具をはじめ日本式の銅鏡も成立し,銀細工の趣味的生活用具としての発展は甲冑や装飾刀剣の急速な金加工技術とともにめざましいものがある。密教法具には唐の影響が強いが,しだいに高度の技術が消化されて日本化される。中世になると文様表現が繊細化して装飾的になってゆく。その影響で金属工芸の発展は彫金技術のような技術主義に走ることとなった。