●禁軍 きんぐん
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中国,皇帝の宮城を守衛する近衛の軍隊。呼称は天子の居所を禁裏・禁中ということに由来。徴兵制を採用した時代は,兵の一部を都に送り交代勤務させて衛士とした。また,とくに皇帝権力の強化維持のため,あるいは王朝末期に徴兵制が十分機能しなくなると,募兵により軍隊を編成する場合もあった。漢の兵衛・郎衛,唐の南衙左右六軍十二衛・親勲翊三衛・飛騎・羽林,明の侍衛上直軍,清の禁旅八旗などはその例である。禁軍と呼称するものは,唐初の元従禁軍からである。唐末五代の分裂時代から禁軍は中央直轄軍として増強され,しだいに国軍化していった。五代の後唐時代に侍衛親軍の組織が確立し,さらに後周時代に殿前司と侍衛司の組織が確立している。宋の太祖時代に殿前司・侍衛馬軍司・侍衛歩軍司の三衙の体制が成立し,正規の国軍としての地位を確実なものとした。第2代太宗時代禁軍の国軍化はいっそう推進されほぼ実現したが,禁軍の制度が整備されたのは第3代真宗時代になってからであった。宋代の国軍としての禁軍(本来の禁軍の任務は,殿前諸班直があたった)の下には,労務兵としての廂軍,地方の防守にあたる郷兵などがあった。