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●金権政治 きんけんせいじ

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 財産評価による政治。私有する土地財産の評価によって市民を階層に分け,権利・義務を明確にする政治。前6世紀ごろ,ギリシア世界は大きな社会的変動を迎え,アテナイも例外ではなかった。従来の貴族身分に対して非貴族身分が台頭し,両者の利害調停のためソロンがとった政策の一つ。彼は土地財産の生産力にもとづき,市民を,[1]500メディムノス級,[2]騎士級,[3]農民級,[4]テーテス級に分けた。[1]はメディムノス(52.53リットル)を単位とする穀物生産額と,メトレテス(39.39リットル)を単位とするブドー酒・オリーヴ油の果樹生産物を合計し,500単位以上を生産する土地を所有する者,[2]は300単位以上,[3]は200単位以上,[4]は[1]〜[3]に入らぬ市民であった。各級に国政参加権と兵役義務が割り当てられ,アルコン職や財務官のような重要職は[1]の独占とし,ほかの職は軽重に応じて[2],[3]に与えられ,[4]は民会と裁判には参加し,役職には就かなかった。古典期のギリシアの軍制で重要な役割を演ずるようになる重装歩兵は[3]を母体とした。