●金冠塚 きんかんづか
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韓国慶尚北道慶州市の中心部の商家の裏庭で,1921年9月偶然発見された新羅の王陵。ほとんど墳丘の崩壊した古墳であったが,絢爛たる黄金製王冠が発見されたのでこのように名づけられた。新羅王陵独自の積石木槨墳であり,木棺内から出た遺物の豪華なことで注目を集めた。黄金製の王冠のほかに,金製腰佩および袴帯・金銅製飾履・金銀製の釧・指輪が発見された。中国六朝の仏教文化の影響を示すものに青銅製ものが出土している。金冠塚の発見は,慶州古墳群に関する学界の注目を集め,1924年ついに近接2基の古墳が調査されることになるが,その一つが金鈴塚であり,ほかの一つが瑞鳳塚であった。この2基の古墳も,黄金製の王冠を出土したことで名高い。とくに後者は,出土した金製王冠の装飾に3羽の鳳凰の形に切った板金があったことと,古墳発掘中に現場を視察したスウェーデン皇太子であり考古学者でもあったアドルフ=グスタフ2世を記念して瑞鳳塚と命名された。