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●金解禁 きんかいきん

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 金輸出禁止の解除のこと。1897年(明治30)に金本位制を採用した日本は,1917年,金輸出を禁止した。第一次世界大戦中欧米諸国が相ついで金本位制を離脱し,日本の円が投機の対象とされ,中国・インドヘの金の流出が激しくなってきたためである。大戦後の1919年,米国が金解禁を行い,その後独・英・伊・仏がつづき,日本も1922年ごろから解禁論が高まった。昭和初期の若槻内閣は金解禁を企図したが,1927年(昭和2)の金融恐慌で挫折した。1929年成立の浜口内閣は,財政緊縮・産業合理化・金解禁を表明し,1930年(昭和5)1月11日に金解禁を断行した。当時の円相場は100円=43ドル前後であったが,国の威信などのため49.85ドルの旧平価で解禁した。そのため円の実質的切り上げとなり,前年以来の世界恐慌の波及と相まって輸出は伸びず,一方ドル買いで正貨の流出は激しくなった。1931年(昭和6)の英国の金本位制離脱後これに従う国が多く,日本も同年12月13日,犬養内閣は金輸出再禁止した。