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●キリスト教社会主義 キリストきょうしゃかいしゅぎ

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 キリスト教の愛と正義の倫理により共同社会を実現しようとする社会主義思想。とくに19世紀半ばのイギリスにて盛ん。19世紀半ばは産業資本主義確立期にあたり,資本の自由競争と利潤追求が広汎な労働者階級の窮乏と階級闘争の激化を招いていた。国教会牧師モリスやキングスリーは1848年「人民のための政治」誌を発行,〈キリスト教をもって信仰から社会行動まで活動し,また社会主義をキリスト教化〉することを主張した。政治よりも宗教的人道的見地を優先し暴力や革命を否定,教育事業・協同組合活動に重点をおいた。その微温的行動は左右から攻撃され,1850年代末には消滅。その系譜はセツルメント運動キリスト教社会同盟などから労働党に連なっている。アメリカ・ドイツなどでも一時有力であって,マルクス主義と対立している。日本でも安部磯雄木下尚江賀川豊彦らはこの思想に連なる人である。