50音順    検 索

●キリコ

ヨーロッパ イタリア共和国 AD1888 イタリア王国

 1888〜1978 ギリシア生まれのイタリアの画家。シュールレアリズム絵画に強い影響を与えた形而上絵画を描く。初めアテネで画業に専念したのち,1906年ミュンヘンの美術学校で2年間学ぶ。この地で彼は,ドイツのロマン派の影響を受け,幻想的芸術を確立。1911年パリに出て,活動の主舞台をフランスとする。『神託の謎』『秋の夕暮の謎』などはピカソやアポリネールの絶賛を浴びた。その作風は,人間をマネキンのように描き事物の不動性を強調し,現実のなかの幻想的側面を白日夢のように描き出した。この手法は,シュールレアリズムデペイズマン(転置の手法)の先がけとなった。しかし1918年以来,彼の画風自体は,ネオ=クラシステムの傾向を帯びたものとなり,もはや形而上画をほとんど完全に捨てさり,アカデミスムに復帰した。