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●義理学 ぎりがく

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 宋学(道学・理学)および明学をいう。ほぼ同義の語として“性理学”がある。宋明儒学の主流が人間の本質や価値を宇宙論的規模で把握しようという思弁的思想であったがゆえにこの名称がある。具体的には朱子学と陽明学が中心となる。宋明の儒学をこのようにまとめたものとしては,江戸後期の大田錦城(1765〜1825)の九経談が比較的早い。そこでは,〈漢学は訓詁に長ぜり,宋学は義理に長ぜり,清学は考証に長ぜり〉とし,経学史を経書の権威に依拠し職人的に字句の解釈を行う漢(唐)の訓詁学,哲学的思弁に力をいれる宋(明)の義理学,再び厳密な考証にたちかえる清の考証学の3段階でとらえている。以後この3分類は広く用いられるようになるが,訓詁学や考証学にも哲学的思弁はあり,義理学でも経書の訓詁・考証は行うのであって,この分類は全体的特徴把握であることに注意すべきである。