●極東学院 きょくとうがくいん
ヨーロッパ フランス共和国 AD
フランスが仏領インドシナに設置した研究機関。遠東学院とも呼ばれる。1898年ドゥーメ総督がサイゴンに設けた考古学常設差遣団を母体とし,1900年ハノイに設置。中国-ヴェトナム・インド-インド文化圏・日本・インドシナ考古学の四部門に分かれ,フランスの俊秀を擁し,アジア研究に優れた業績を残した。学院からは数多くの優れた学者が輩出したが,1907年敦煌千仏洞から唐・宋の古写本約5,000巻を発見して一躍盛名を馳せた中国学者ポール=ペリオ,インドシナ碑銘学・考古学研究の権威で,名著『インドシナ文明史』の著者ジョルジュ=セデスもまた,学院の研究員であった。とくにセデスは,1929〜1946年の長きにわたって学院長の重責を果たした。