50音順    検 索

●玉 ぎょく

AD 

 鉱物学上は軟玉 nephrite と硬玉 jadeite の二種に分かれるが,両者の外観・色沢・性質などは酷似しており,その判別は困難で,一般には翡翠(ひすい)と通称される。軟玉は細粒緻密な透角閃石または陽起石の集合体で,乳白色のものが多く,緑・黄・紅色のものもある。硬度6〜6.5,比重2.96〜3.l。主産地はトルキスタン・ニュージーランドなどである。硬玉アルカリ輝石の一種で,白色・緑・暗緑色などを呈する。硬度6.5〜7,比重3.3〜3.5。主産地は上ビルマである。軟玉硬玉ともにきわめて堅く,石斧・矢の根などに使用されたほか,美しい光沢を発するので宝石としても珍重された。また古代中国では,王に霊的な力を認め,死者を守るものとして口に含ませる含玉・両眼をおおう眼玉・両手に握らせる玉豚(握)などが使用された。一方,古代ヨーロッパでは,腎臓病に特効があると信じられた。軟玉 nephrite の名は腎臓 nephrosに由来するものである。