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●行商 ぎょうしょう

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 振売・呼売・捧手振(ぼてふり)をいう。広い意味での行商は各地を物をもって運ぶ。日本では平安時代末から中世にかけて多くみられた。その代表に大山崎の油商人の座の結成,武装行商集団ともいう。そのほかに有名なのは近江商人であるが,これは全国六十余州にわたっている。千両天秤は,家に千両の富をもっているが,天秤捧を肩にして行商している。大商の主人は,行商はしていないが,家憲と家訓となってその心を生かしている。そのもとはみな行商であった。行商のなかには大原女のごときもの,富山売薬のごとき有名なものもある。さらに歩荷(ぼっか)が運ぶ飛騨のごときも行商の現れといえる。連雀商人というのは行商の別名である。そのほかに足子とか飴売商人とか歯磨き粉商人などがある。もっとも大きいものは隊商である。世界のものはきわめて大きい。遠隔地投機取引といわれる商取引である。