●教行信証 きょうぎょうしんしょう
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浄土真宗の宗祖親鸞が教義を説いた教典で,教・行・信・証・真仏土・化身土の6巻より構成される。正しくは『顕浄土真実教行証文類』という。前5巻において大無量寿経を仏陀の言教の真実の教と位置づけ,行巻で他力念仏,信巻で他力の信念につき至心・信楽・欲生を説く。次に証巻で他力の悟りを説き,教・行・信・証合わせて仏土を現出する結果が明示され,最後の6巻で真実に対する虚偽のそれを説くものである。他力とは阿弥陀如来をさし,親鸞は阿弥陀が約束する功徳のすべてを体系的に説述したのであった。それは各項目を分類し体系化した「文類」でいっそう明らかとなる。この著は,常陸国西念寺にあって親鸞63〜64歳に達する以前成立したと考えられ,化身土巻にみられる本書唯一の年記,1224年(元仁1)を成立年とみる説に拠る。真宗でもこの年を開宗の年としている。異説もあるが,著者が生涯を通じて修訂し続けたものとする点では一致している。自筆稿本(坂東本)は国宝。ほかにも良い古写本がある。