●宮廷文学 きゅうていぶんがく
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中世ヨーロッパの宮廷風恋愛物語や吟遊詩人による宮廷叙情詩をさす。宮廷叙情詩では,11世紀末から12世紀にかけて南フランスの吟遊詩人(トルバドゥール)たちが,意中の貴婦人に対する思慕の感情を歌い,北フランスのトルベールやドイツの詩人に影響を与えた。ドイツでは,ハルトマン=フォン=アウエ,ハイソリヒ=フォン=フェルデケ,フルター=フォン=デル=フォーゲルワイデなどの愛の詩人(ミンネジンガー)が有名である。また物語文学においては,フランスのクレチアン=ド=トロワが有名で,南フランスの吟遊詩人の影響を受けて恋愛を理想化する女性尊重文学を育み,『トリスタン物語』などの愛を主題とした物語を書いた。またドイツでは,ヴォルフラム=フォン=エッシェンバッハが有名で,彼の代表作『パルツィファル』はヨーロッパ宮廷文学の最高傑作とされている。13世紀前半に宮廷文学は最盛期を迎えるが,それ以降は急速に衰退した。