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●宮廷(日本) きゅうてい

アジア 日本 AD 

 日本における宮廷の成立は,諸説あろうが,大化改新を経て律令制を敷き古代天皇制が確立した時期をもってすることが一般的であろう。それ以来,日本に宮廷,すなわち皇室が存在し続けたことになるが,その性格は時代によって異なっていた。律令制の崩壊後は摂関政治・院政と続き,武士の幕府成立に至って日本の宮廷は権力から遠ざかっていった。また皇位の継承などに明確な規定をもたない性格のために,南北両朝の並立を招き,宮廷はますます無力なものとなっていく。しかし,室町から江戸にいたる各時代にも,その伝統的権威が失われることがなかったのが,日本における宮廷の特長といえよう。「禁中並公家諸法度」によって規制を加えられながらも,将軍の任命権は天皇にあったのである。明治以後は天皇制が確立され,天皇は君主として再び政治的権力をもつものされた。第二次大戦後は,日本国憲法下で国民統合の象徴とされる皇室がある。