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●宮廷(中国) きゅうてい

アジア 中華人民共和国 AD 

 アジアにおける専制君主制の代表的国家であった中国では,歴代の皇帝はその権威と権力をほしいままにして,大規模な宮廷(宮殿)造営に力をそそいできた。奏の始皇帝は,中国最初の皇帝として700余の宮殿を造営し,その代表である阿房宮咸陽宮などは規模と壮麗さにおいて比類なかったといわれる。漢の長安京の未央宮は山を6,池を13,門を95をももつ大規模宮殿で,秦代に優るとも劣らなかった。隋の洛陽宮,唐の長安宮は整備・完成された律令体制のもとで,東西南北に左右対称に区画された都城の最北部に造営された。この造営方法は中国東北に興った渤海国の東京城,日本の平城京などにそのままの形で取り入れられた。隋・唐の形式は宋でも継承されたが,遼・元の異民族支配下で中断。明・清時代に復活。紫禁城は代表的な宮殿であるが,現在は放宮と呼ばれ,美術・史料の博物館となっている。

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