●救世軍 きゅうせいぐん
ヨーロッパ 英国 AD
世界有数の社会事業団体として,ロンドンに万国本営があり,76カ国に及ぶ活動で知られている救済団体である。創始者はイギリスのウィリアム=ブースで,彼はキリスト教プロテスタントの一派,メソディスト派の牧師であった。1865年,ブースは最初,産業革命のもとで生活に苦しんでいる貧しい人たちに伝道するつもりで開始した。地味な伝道活動をつづけていたが,しだいに彼の運動が理解され,1878年に“救世軍”と名乗って,軍隊のような組織をつくり,自ら大将となり,全世界にひろめたのである。目的はキリスト教の貧民への伝道が中心であったが,一般的には伝道活動よりは貧民救済運動や,宿なしの人に宿を提供する運動として知られ,“社会なべ”などで私たちにもなじみが深い。救世軍が日本に入って来たのは1895年(明治28)で,日本人の山室軍平らが指導者になって,“社会なべ”で募金活動したりしている。