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●宮宰 きゅうさい

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 宮内行政の長官。本来,王家の私的な家事の管理者を意味したが,のちフランク王国のメロヴィング朝に置かれた宮内長官をさす。王家の私事と王の公務の区別があいまいのまま,国政面でも王の代表として戦争・裁判・行政に参加する機能をもつようになった。王権の衰退につれ,摂政位を占め,メロヴィング朝後期の内乱期には,アウストラシアネウストリア・ブルグント3分国の宮宰が勢力を強化する。貴族勢力の台頭とともに,宮宰は従士団の長官として実質上国王の権限を手に入れた。とくにアウストラシアの宮宰職を世襲化したカロリング家は,687年フランク王国全体の宮宰となり,751年にはピピンがメロヴィング朝を倒し王に即位するとともにカロリング朝を創始した。宮宰職は一時消滅したのち,ルードヴィヒ1世のとき,帝室の財務長官として復活したが,以前のように大きな権限をもつことはなかった。