50音順    検 索

●キャクサレス

アジア アジア AD 

 在位前625〜前585 キュアクサレスとも読む。古代オリエントにおいてカスピ海南西の山岳国家として近隣諸国と覇を競ったメディアの王フラオルテスの子で,軍事に秀でた。前615年ころには,軍制改革を施行し,それまで28年間にわたってメディアを占有していたスキタイ勢力を攻撃,これを駆逐した。また,新バビロニア王ナボポラッサルを援助して宿敵アッシリアを攻撃し,その首都ニネヴェを陥落,後年アッシリアがエジプトの援助により再興をもくろむと,ただちにこれを滅ぼした。ついでメディア軍はイラン高原以西の地に進出し,ハリュス川をはさんでリュディア王アリュアッテスの軍と対峙した。しかし前585年,タレスの予告通り日食がおこると,メディア・リュディア両軍は講和してハリュス川を両国の国境と定めた。キャクサレスは以上の戦略を通じて,メディアの版図をペルシア全土から小アジア東部にひろげ,最盛期をもたらした。