●奇兵隊 きへいたい
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幕末に長州藩で結成された有志による諸隊の一つ。高杉晋作の呼びかけで庶民の入隊を認めたことで有名。1863年(文久3)の尊王攘夷運動の高揚のなかで門閥に束縛された武士よりは,郷土防衛意識の強い庶民層に着目した高杉晋作らが,藩庁の許可と白石正一郎らの豪農商の経済的援助により創設,正規軍=正兵に対する奇兵の名を冠した。隊員は約300〜400名,1864年(元治1)の数字では武士約43%・庶民約33%・不明約24%,なお陪臣や他藩の脱藩浪士も多く参加しているのが特徴。奇兵隊につづいてつぎつぎと有志隊が結成されるが,それらを合わせて諸隊と呼び,また庄屋層の指導する農兵隊もつくられた。1866年(慶応2)ごろより小銃装備となり,第2次長州征討・戊辰戦争では突出したその戦力を発揮,明治維新の原動力となったが,1869年(明治2)末,解散命令に抗して反乱(脱隊騒動)をおこした。〔参考文献〕田中彰『明治維新政治史研究』1963,青木書店