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●キブツ

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 キブツとはヘブライ語でグループの意。イスラエルにおける村落の型。1917年のバルフォア宣言を背景に,徐々に東ヨーロッパから移住してきたユダヤ人がパレスチナの地に開拓を始め,そこに協同組合的な生活共同体を建設した。これがキブツである。この建設は現在もみられ,1947年,第二次世界大戦後の国連総会で「パレスチナ分割案」が可決され,ユダヤ人がパレスチナの地に民族的郷土を建設することが認められると,アラブ人はこの決定に強く反対した。1948年イギリス軍がパレスチナの地から撤退すると,ユダヤ人は直ちにイスラエル共和国の成立を宣言,国家体制を整えた。これに反対するアラブ諸国家が武力干渉を加え,ここに中東戦争がおこった。4次にわたる中東戦争の結果,国連が決定した領域をはるかに越えた地域を占領し,そこに各種団体ごとに入植し建設した集落も同じ運営組織をもつキブツである。この集落内では貨幣は廃止され,すべての物が共有とされ,活動も集団的管理のもとに行われ,構成員はその労働力を提供する代わりに,衣・食・住および福祉を受ける。構成員数は60〜2,000人,キブツの数は250(1979),キブツに所属する総人口は約10万人で,全人口の3%弱にあたる。このようにすべてが共同体のもとに集団的管理を受ける形になっている点では,中国の人民公社と類似している点もあるが,原則は個人の自由平等と共同体との調和におかれている。当初は農業中心の生活共同体であったが,最近では軽工業を行うキブツも増えた。