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●木下順庵 きのしたじゅんあん

アジア 日本 AD1621 江戸時代

 1621〜98(元和7〜元禄11)江戸時代前期の朱子学派の儒学者。京都生まれ。松永尺五の門に入って朱子学を学ぶ。のち江戸に遊学したが志を得ずして京都に帰り,朱子学の研究に努力し,多くの門人を教育した。その私塾を雉塾(ちじく),学派を木門(ぼくもん)という。人柄は謹厳実直で,家族に対して孝悌,弟子に対してはその才能を十分伸ばさせるよう教育した。程朱を尊信する点では純粋な朱子学者であったが,古い中国の儒教古典を広く深く研究する点では古学派の開祖ともいえる。のち加賀国の前田利幸侯に招かれたが京都に居住し,しばしば加賀国や江戸を往来した。1682年(天和2)幕府儒官となり,将軍綱吉の侍講をつとめ『武徳大成記』を編集した。弟子では,雨森芳洲・新井白石・室鳩巣祇園南海榊原篁洲木門五先生が有名。著書に『錦里文集』がある。広い教養と朱子学信奉がその特色である。