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●契丹文字 きったんもじ

アジア 中華人民共和国 AD 

北アジアの契丹族が創成した民族文字。契丹族はモンゴル系であるから、契丹文字も蒙古語の一方言とされる。中国の史料(『遼史』本紀)によれば、遼の建国者、耶律阿保機(太祖)が、920年、大字をつくり、その皇子迭刺(てつら)が、ウイグル人からその言語・文宇を学んでその小字をつくった、とされる表音文字である。文字資料そのものがごく少数しか知られていなかったが、ベルギーのカトリック宣教師ケルヴィンによって、1922年内モンゴル自治区にあるワール=イン=マンハの慶陵(遼朝の3代にわたる帝陵)から哀冊(墓碑銘)が発見され、2,000余字が研究者の前に明らかとなった。最近の研究では、200余の原字2〜4個を合成して1語とする綴音(てつおん)文字が大部分とされる。突厥文字(とっけつもじ)と関連させて解読を試みる研究(村山七郎「契丹字解読の方法」『言語研究』17・18号、1951)などもなされているが、まだ決定的な解読方法はみつかっていない。


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