●キーツ
ヨーロッパ 英国 AD1795 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1795〜1821 イギリスの詩人。貸馬車屋の長男としてロンドンに生まれる。J.クラークの私塾でギリシア・ローマの古典に情熱を傾ける。早くに両親を失い,外科医助手の資格(1815)を得たが,リー=ハントに詩才を認められ,詩人として世に立つ道を選ぶ。「初めてチャップマンのホーマーを見て」の優れたソネットを含む第1『詩集』(1817)が出版された後,ワイト島など居を転々と変えて,〈美しきものは永久の喜びなり〉の名句で始まる理想美追求の長編詩『エンディミオン』を執筆。出版(1818)後,保守主義的批評家から酷評され深い疵を負う。スコットランド旅行中健康を損い,弟の病死や失恋のため心身は極度の緊張に達したが,生涯で最も旺盛な詩作活動を行う。「夜鶯に寄せて」を含む芸術的に最も円熟した数編の「オード(Odes)」,バラッド「つれなきたおやめ」,物語詩「聖アグネス祭の前夜」「レイミア」,長編詩「ハイピリアン」(未完)を次々と創作。1820年に喀血し,転地療養のためイタリアに赴いたが翌年2月ローマに客死した。シェリーの『アドネイス』はその夭逝を悼む悲歌である。人生,文学への深い洞察に満ちた『書簡集』は詩と並んで高い価値をもつ。〔参考文献〕出口保夫訳『キーツ全詩集』1974,白凰社
出口保夫『キーツ 人と作品』1974,白凰社
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