●吉蔵 きちぞう
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三論宗中興の祖。嘉祥大師という。祖先はパルチア(安息)の人。中国に帰化して広州や金陵(南京)に住した。12歳で三論宗の法朗の門下に入り32歳,師の寂滅まで師事した。やがて金陵を去り,会稽の嘉祥寺に住した。そのため嘉祥大師といわれた。597年(開皇17)には天台チギ※注1※と交遊し600年には隋の煬帝の請いで揚州の慧日道場に住し,『三論玄義』を著述,日厳寺に移り法華を研究した。吉蔵の学識は群を抜いて高く,多くの僧俗の帰依を受けた。また堂々とした体躯で,貴族・豪族の尊奉するものが絶えず多くの施財が集中した。その財をもって貧困者や病者の救済にあてた。彼は学僧であると同時に,社会福祉を実行する行動の僧でもあった。とくに三論・法華に精通し,何百回となく講じた。北周の武帝の廃仏(三武一宗の法難)後の,仏教再興の正しいあり方を自ら実践した僧であった。主著は『三論玄義』,『大乗玄論』,法華などの注釈書。
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