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●北野天神縁起絵巻 きたのてんじんえんぎえまき

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 菅原道真の霊をしずめるために,道真を主祭神として建てられた京都の北野天満宮の縁起を記した絵巻物。鎌倉時代に成立し,諸国の天満宮に広く流布している。絵巻として最も古く優れたものは,北野天満宮所蔵の藤原信実の作と伝えられる「根本縁起」と呼ばれるものである。これは1219年(承久1)の詞書きをもち9巻からなるが,第9巻「利生記」の部分は,白描下絵のままで未完である。この絵巻はほかのものに比べ,異例の構成と規模をもち,色彩は濃厚であり筆致も荒々しく,重量感にあふれた画風は独特であり,「弘安本」(1278成立)が色彩も淡く優雅で大和絵の典型であるのと対照的である。他の流布本は多く,3巻または6巻からなるが,構成は類似しており,道真一代の伝記とその死後のたたり,北野天神社創建の由来,およびその霊験を描いている。

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