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●北一輝 きたいっき

アジア 日本 AD1883 明治時代

 1883〜1937(明治16〜昭和12) 日本ファシズムを代表する1人。新潟県佐渡出身。本名輝次郎。中学を中退して1905年上京,早大聴講生となる。1906年『国体論及び純正社会主義』を著し,帝国主義を必然としてロシア開戦を主張する一方,万世一系的国体論を退け,より合理的な国家論の形成をめざした。このころ革命評論社に入り社会主義者と交流。さらに中国浪人とも接触を深め,1911年辛亥革命には黒竜会の一員として渡中,宋教仁の活動を支援した。帰国後『支那革命外史』を執筆。1919年上海において,一部日本ファシストの経典ともなった『国家改造案原理大綱』(1923年『日本改造法案大綱』と改題)を執筆。1920年帰国して大川周明とともに猶存社を主宰し,宮内省怪文書事件・朴烈怪写真事件をおこし,さらに不戦条約・軍縮条約反対運動の一翼を担った。一方,西田税らを通じ青年将校に影響を及ぼしていったが,1936年,二・二六事件では黒幕とみなされ,1937年8月銃殺刑に処せられた。

〔参考文献〕『北一輝著作集』全3巻,1959,みすず書房