●木曽節 きそぶし
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長野県木曽郡木曽福島町を中心とする木曽谷の人たちが,盆踊り唄として歌ってきたものである。この唄の源流は,木曽谷の材木を木曽川まで,支流を利用して搬出する“川狩人足”が,鳶口(とびぐち)で,流れずにつかえている材木を移動させるときに歌っていた“木出し唄”らしく,「ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ」はそのときのはやし詞の名残らしい。ところが1915年(大正4)11月に木曽福島町の町長に就任した伊藤淳が,町の観光用の唄にすることを考え,当時,酒盛り唄だったこの唄に「中津川甚句」の踊りをつけ,曲名もそれまでの「仲乗りさん」を「木曽節」と改めた。そして観光客に町長自らが〈相許し候事の木曽踊〉と書いた免状を出したため,たちまち日本中にひろまっていった。そして今日では,長野県下の3大河川の一つ木曽川,その流域を代表する唄になっている。