●基層文化 きそうぶんか
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民族の創造,継承してきた生活に密着した文化で,民族の特質を最もよく表す文化である。表層文化に対する概念用語。表層文化が,外来文化とか他からの移入文化で,時代の経過により変容・変質・消滅しやすいのに対し,時代を超えて民族の基底を流れる伝統文化ともいいうる。基層文化は,民族の「生活文化」ともいえるが,現代における生活文化は,自生的・伝統的なものに対して外来的なもの,時代的に新規なものが多く加わる傾向をもち,それらが並存し,重層し,融合していく。そのなかで,最も基盤にあり,不変的な部分が大きいのが基層文化である。一つの民族の性格・特色を把握するためには,この基層文化に対する考察が必要である。これは,農山漁村に多く原形をとどめている。また,年中行事や人の一生における通過儀礼の「ハレ」の日の行事には,伝統性が強いが故に基層文化を探り出すことができる。