●議政王大臣 ぎせいおうだいじん
アジア 中華人民共和国 AD
中国,清朝初期の最高国政審議の参画者。第1代の太祖はもっぱら独特の八旗の軍事力によって国をたてたので,当初は国政の機関・要員を特設せず,重大事があれば諸王の有力者を会して議定していた。国政内容の増大に伴い,第2代の太宗は初めて議政機関を特設し,諸王の有力者のほかに各旗を統べる総管大臣らを加えて参画させ,1637年(崇徳2)さらに各旗に別に専任の議政大臣を設けて,ともに重要国政を議させることにした。これらが議政王大臣と呼ばれるものである。中国征服後,最高機関として内閣を設置するが,その職権は一般の政務にとどまり,軍事上の要務にはなお議政王大臣が参画することになっていた。1729年(雍正7)に軍機処が設置されて,軍国の機務はもちろん一般の政務もここで掌握されるようになってくると,議政王大臣は内閣とともにこれまでの実権を失い,その制度も有名無実となり,1792年(乾隆57)ついに廃止された。