●記述言語学 きじゅつげんごがく
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個別言語の共時態を扱う言語学,すなわち,時間という要素を軸にして,特定の時期における言語の構造・体系を扱う言語学。これは,共時言語学(synchronic linguistics)とも呼ばれ,言語科学の基礎部門である。その具体的な研究内容は,音素(phoneme)および音素連続を扱う音韻論(phonology)と,形態素(morpheme)およびその組み合わせを扱う文法(grammar)とに大別できる。これに対して,史的言語学(historical linguistics,別名通時言語学diachronic linguistics)は,言語構造・言語体系の歴史的変遷を研究する部門である。そのさい,もちろん,記述言語学は,史的言語学の基盤となる。逆に,史的言語学の研究成果は,個別言語の共時態の理解を深める上で有益である。したがって,記述言語学と史的言語学は,車の両輪のようなものであって,両者が相まってこそ,堅実な言語研究といえるのである。