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●キシュ

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 ウル・ウルクなどとともに,前3000年紀にメソポタミアの南部,シュメールの地に成立した都市国家の一つ。イラク中部,バグダードの南85km,バビロンの東15kmに位置する。先史時代の集落についてはほとんど不明であるが,前2800年ごろキシュ第1王朝がメソポタミアに覇権を確立,これよりメソポタミアは初期王朝時代に入った。キシュは,シュメール時代の都市の名称である。以後,この都市はシュメール時代アッカド朝に始まる統一帝国の時代を通じて栄え,紀元後ササン朝ペルシア時代まで存続した。現在,その都市遺跡はユーフラテス川の古代の水路の一つに治って,西のテル=ウハイミルから,東のテル=インガルにかけて4kmを超える範囲に広がるいくつかの遺丘からなっている。1922年から12年間にわたって大規模な発掘調査が行われ,多数の粘土板文書が出土したほか,前6世紀に新バビロニアのネブカドネザル王によって建てられた神殿などの遺跡が発見されている。