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●聞得大君 きこえおおきみ

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 琉球王国の最高神女。16世紀初めの尚真王代に確立をみた琉球王国の神女組織は,地方在任のノロを末端に配するヒエラルヒー的構成をとった。聞得大君はその神女組織の頂点に立ち,初代は尚真の妹音智殿茂金(おとちとのもいかね)。国王に対してオナリ神の位置にある。ただし,歴代の聞得大君は,国王の姉妹のほかに王女・王妃・王母も任じている。王国の重要な祭祀を司祭し,国王の長寿・王室の繁栄・五穀の豊穣・航海の安全などを祈った。就任式をオアラオリ(お新下り)と称し,琉球最高の聖地とされる知念間切の斎場御嶽で行われた。聞得大君御殿に起居し,就任と同時に知念間切総地頭に任じられ,200〜500石の知行が給せられた。邪馬台国の女王卑弥呼に比定して王国の第1主権者とする説もあるが,その権威はあくまで祭祀的世界に限定されており,間得大君を含め神女組織は国王を頂点とする政治機構のなかに組み入れられていたと理解すべきである。1879年(明治12)琉球王国の解体とともに公的地位を失った。