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●冀察政務委員会 きさつせいむいいんかい

アジア 中華人民共和国 AD 

 日華事変直前,華北に成立した日中間の緩衝政権。冀は河北省,察は察哈爾(チャハル)の略。華北侵攻をめざす日本軍と南京国民政府との協議によって1935年(民国24)12月8日第29軍軍長宋哲元を首班とし,上記2省と北京・天津両市を支配する冀察政務委員会が発足し,同月18日正式に成立した。王揖唐(おういっとう)・斉燮元(せいしょうげん)を初め第29軍将校や旧北洋系政客17〜20名を委員とし,国民政府行政院のもとで自治権をもち共同防共にあたった。発足の翌日に北京の学生による委員会成立反対の抗議デモが発生,全国的な運動に発展した(12・9運動)。委員会の軍事的基礎は第29軍で,南京より関税・塩税の分与を受けた。日本は駐屯軍を増強して委員会に圧力を加え,1936年(民国25)華北防共協定を締結,経済侵略もすすめた。だが,第29軍将士が抗日色を強めて日本軍との数次の衝突事件が発生し,1937年(民国26)7月末第29軍の北京・天津撤退で委員会は事実上消滅し,8月に正式に解散した。