●菊池寛 きくちひろし
アジア 日本 AD1888 明治時代
1888〜1948(明治21〜昭和23)小説家・劇作家。香川県高松に生まれる。生家は松平藩に仕えた儒者の系統で,高松中学をへて東京高等師範に学ぶが,一高(東大教養学部の前身)に転じ,さらに中退して1916年(大正5)京大英文科卒業。在学中,一高時代の友人芥川龍之介・久米正雄・松岡譲らと第3次「新思潮」(1914)を創刊。第4次「新思潮」(1916)では戯曲『屋上の狂人』『父帰る』,小説『身投げ救助作業』などを発表。卒業後は新聞記者生活のなかで,『無名作家の日記』『忠直卿行状記』(1918)『恩讐の彼方に』(1919)を「中央公論」に発表して認められた。『蘭学事始』『入れ札』などもふくめて,歴史小説にも現代小説にも鋭い心理分析と明確なテーマを示している。1910年の『真珠夫人』以降,通俗小説にも新分野をひらき,1924年「文藝春秋」を創刊,文芸家協会・芥川賞・直木賞の設立など文壇と出版事業に貢献した。〔参考文献〕永井龍男『菊池寛』1961,時事通信社
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