●義学 ぎがく
アジア 中華人民共和国 AD
中国古来の民間の教育機関。中国の歴史的な教育のあり方として国学・府州県学により行われていた。科挙が制度化されると従来の体制は実効を失い,民間の子弟教育機関である義学・社学が設立された。宋の時代,宗族の共同体維持のため義学は重要視され,同族の子弟教育養成機関の性質を担わされた。元以後は村落共同体が宗族に代わって民間教育機関を設けた。それを社学という。明・清時代には,都市ではギルド・同郷団体・隣組団体や有志の集まりによる義学が設立された。その経営は,個人や団体による寄付,または農地・家屋・基金などの資産をもち,その収益による場合などがあった。総じて義学は社会奉仕の様相は示すものの,支配者の権力を補完する手段であった。高度な学問研究をめざした教育も一部あったが,ほとんどは寺小屋式で,その教育内容は,読み・書きが中心で儒教思想の初歩を教えた。
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