●其角 きかく
アジア 日本 AD1661 江戸時代
1661〜1707(寛文1〜宝永4)。江戸前期の俳人。榎本其角ともいうが,本姓は竹本。名は順哲,号は晋子。江戸に生まれ,父は医者。松尾芭蕉に入門したのは14,5歳のころ,早くから才気を師の認めるところとなって,18歳で『田舎の句合』を編んだ。23歳のとき『虚栗』を選んでから,服部嵐雪と並んで蕉門の双璧と呼ばれるにいたった。蕉門十哲の一人として蕉風の盛行につくした功績は大きい。『猿蓑』の序を書き,師の臨終に侍しては追悼集『枯尾花』を編んだ。儒学・医学に通じ詩文・書画の道にも通していたので,師の死後には蕉風を脱して難解な都会風の句風といわれる洒落風(しゃれふう)をおこした。江戸座といわれるのがこれである。句集に『五元集』があり,その影響を受けた人は多い。早野巴人・与謝蕪村・炭太祇などはその流れを汲むものといわれている。芭蕉の偉大さがますます見直されていくことを思えば,その門下門流に個性派が多いことの意味がより深いものとなる。
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