50音順    検 索

●記憶 きおく

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 以前に経験した事柄・表象や学習した行動を保持し,必要に応じて想起・再現する働き。もし人が先行経験から何も想起しなければ,いくら経験を重ねてもなんの進歩もみられず,学習は成立しない。われわれの特徴は以前の経験から想起するものと新しい経験とをつなげ,統合していくことができるところにある。記憶はふつう長期記憶短期記憶に分けて研究されているが,時間的経過からみれば記憶材料をおぼえ込む記銘と,それを保存する保持と想起する再現からなっている。しかし記銘も保持もそれ自身は観察することができず,再現を通じて間接的に知ることができるだけである。保持の程度を測定する代表的方法には,以前に学習したものを想起し言語化させる再生法と,過去に経験した事柄・表象等との再会を認知させる再認法がある。このほか心理学実験の保持の測定には,新奇なものの学習と再学習の差をみる再学習法がよく使われている。