●気韻生動 きいんせいどう
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中国の芸術用語。東洋画の品評の規準になる,〈画の六法〉の第1法。六法とは南斉の謝赫がその著作『古画品録』の序において説いた,[1]気韻生動,[2]骨法用筆,[3]応用象形,[4]随類賦彩,[5]経営位置,[6]伝移模写で,気韻生動を絵画の最高理想とした。この話は歴代さまざまに解釈されてきたが,人物画が主流であった謝赫の時代から唐までは,人物の生命をいきいきと表現することを意味した。ついで唐末五代,荊浩の『筆法記』のなかには,松の気韻を論じており,広く自然界の物象に対しても考えられるようになった。宋の郭苦虚は,『図画見聞志』に〈気韻は師よりするに非ざるを論ず〉という章を設け,気韻生動を画家の内面にもとめた。そこでは骨法用筆以下の5法は,努力して会得することができるが,気韻生動は天与の才能と人格をそなえた人物のみが実現できるものであると主張した。この説は明の董其昌らに引き継がれ,長く文人画の根本的思想となった。〔参考文献〕『古画品録』『歴代名画記』1,『筆法記』『圖晝見聞志』1
田中豊蔵『中国美術の研究』1964