●管理価格 かんりかかく
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管理価格についての確定的な定義はないが,独占や寡占が支配的な市場において,私企業がなんらかの方法で人為的に設定する価格を一般的に管理価格(administered price)と呼んでいる。独占の存在がまれで,独占禁止政策が強化されている現代では,カルテル価格や“プライス=リーダーシップ”によって設定される価格がその代表的なものである。一般に,管理価格は競争価格に比較して価格の伸縮性が小さく,とくに下方硬直性が強いといわれる。したがって生産費の上昇や需要の増大に際しては価格がすみやかに引き上げられるのに,技術進歩などによる生産費の低下があっても価格が下らないことが多い。これが現代のインフレーションの大きな原因になっている。管理価格の是正は独占禁止政策にとっては重要な課題である。〔参考文献〕W.フェルナー,越後和典・矢野恵二・綿谷禎二郎訳『寡占』1971,好学社
R.ドーフマン,根岸隆訳『価格の理論』1965,東洋経済新報社