50音順    検 索

●漢冶萍公司 かんやひょうこうし

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国の清末に設立された製鉄業を中心とする代表的な企業の一つ。正式の名称は,漢冶萍煤鉄廠有限公司。漢冶萍の名は,製鉄の漢陽・鉄鉱の大冶・炭坑の萍郷の3者に由来する。漢陽製鉄所は,蘆漢鉄道のレールを生産する目的で官営企業として設立され,大冶鉱山の鉄鉱を原料とした。日清戦争後の財政窮乏のため経営困難となり,盛宣懐のもとで政府が監督し民間資本で経営する官督商弁形式に改めた。盛宣懐はコークス自給のため萍郷に炭坑を開発し,1908年(光緒34)には,上記3者を合併して漢冶萍煤鉄廠有限公司とし,資本金2,000万元の民間企業に改組した。その後,辛亥革命期に破壊されたが,日本からの借款で復興した。このため同公司に対する日本の支配権が強まり,1915年(民国4・大正4)の日中合弁化要求(対華二十一カ条要求)となったが,中国の民族主義の高揚により阻止された。第一次世界大戦期に経営は一時好転したが,戦後また悪化した。日華事変では日本の管理に属したが,第二次世界大戦後,ソ連の援助のもとで施設の改善が行われ,中華人民共和国の成立後は,国営企業として重要な地位を占めている。