●官約移民 かんやくいみん
アジア 日本 AD
日本とハワイ王国のあいだで結ばれた条約にもとづき,ハワイに渡航した日本人移民。1885年(明治18)から1894年(明治27)まで,26回にわたる移民船により2万9,069人が渡航した。第1回船シティ=オブ=トウキョウ号は,945人を乗せ1885年1月28日長浦港を出帆,2月8日(ハワイ日付)ホノルルに入港した。ハワイ国王をはじめとする歓迎を受けたが,各耕地に配属されると,就労条件をめぐって耕主との紛争が頻発した。そこで,双方の責任分野を明らかにするため1886年(明治19)1月28日「日本‐ハワイ渡航条約」が締結され,労働者の保全・権益・義務とともに告訴にいたる規定も加えられた。1893年(明治26)のハワイ王朝崩壊と,日本政府の移民保護規則により,1894年(明治27)6月13日ホノルル入港の三池丸で廃止となった。これに代わり,私立移民会社による渡航が始まり,以後1900年(明治33)までを「私約移民」と称することになる。