●カンディンスキー
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1866〜1944 モスクワ生まれ。抽象芸術の誕生は20世紀の初めとされるが,その冒頭に現れるのがカンディンスキーである。彼はある夕方外出から帰宅して,横にしておいた自分の作品をみて新発見をした。それは形は問題ではなく色彩だけが直接心に訴えるものであって,対象の描写はかえってこの精神性を妨げると確信する。34歳ごろのことで,それから10年後『最初の抽象画』(1910)と題する非具象水彩画を発表。その翌年表現派のマルク・ノルデ・クレーらとミュンヘンで「青騎士」を組織,抽象表現主義運動をおこす。そのころヴォリンガーの名著『抽象と感情移入』(1908)が出版され,彼も『芸術における精神的なもの』(1912)を出版,抽象芸術の聖典と称賛された。しかし,この影にキュビスムがもたらした造形的必然があった。やがて第一次世界大戦のため彼はモスクワに帰り,その後再びベルリンへ。56歳バウハウスの教授となり,67歳からパリに移住し没した。