●神田孝平 かんだたかひら
アジア 日本 AD1830 江戸時代
1830〜98(文政13〜明治31)幕末から明治に活躍した洋学者,明治政府の官僚・貴族院議員。男爵。通称孝平(こうへい)。美濃国不破郡岩手村に生まれる。初め伊奈遠江守に仕え,牧善輔・松崎慊堂らに漢学を学び,ペリー来航の1853年(嘉永6)転じて杉田成卿の門に入り蘭学を学んだ。1862年(文久2)から幕府蕃書調所(のち開成所)の教授となった。1867年(慶応3),イギリスのW.イリスの『経済小学』を訳したが,これはわが国に西洋経済学の全体像を初めて紹介した書物といわれる。その後も経済学方面への発言が多い。明治政府では徴士となり,公議所・集議院に出仕,1871年(明治4)兵庫県令となり,1875年(明治8)の地方官会議では幹事長となる。1876年(明治9)元老院議官,1890年(明治23)貴族院議員となった。この間,1873年(明治6)明六社に参加,また1879年(明治12)には東京学士会院会員となった。