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●緩衝国 かんしょうこく

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 2国またはそれ以上の強国のあいだにあって,相互の直接の衝突を避けるために,どちらの強国からも侵略されないで独立を保ったり,対立を緩和する地位にある小国をいう。したがって,小国は対立する強国のいずれの勢力下にも置かれないように,強国と協定して,その独立を保障してもらうことにある。これは強国にとっても,たがいに小国が相手の勢力下に入る危険を防止することにより,強国間の直接の国境接触による対立を緩和することとなる。協定上緩衝国の地位を保障されるような代表的なものは永世中立国である。スイスは1815年のウィーン会議で承認されて以来,永世中立国としてドイツとフランスの緩衝国の役割を果たし,独立を保ってきている。このほか,ペルシア(イラン)・アフガニスタンがイギリスとロシアの,タイがイギリスとフランスの,ポーランド・ルーマニアがドイツとソ連の緩衝国だった。また,強国の侵入によって中立を破棄することになったベルギー・ルクセンブルクや,ロシアの侵入を受け衛星国となって,今日ソ連の共和国を構成するバルト3国(エストニア・ラトビア・リトアニア)の例がある。緩衝国の一部が緩衝国の役割を果たしているときには緩衝地帯といい,安全保障地帯を設立し,非武装を目的とする。ヴェルサイユ条約の結果設定されたフィンランドは好例である。